今日は
さようならをしてきた。
歩いているあいだ
いろんな事を考えて
頭の中が騒がしくて
ぐちゃぐちゃしたまま
それでも歩くことをやめなかったら
辿り着いてしまった。
うるさい頭を無視して
さようならをしてきた。
すぐによろけそうでも
とにかく今はそうするしかなかった。
わたしはあの夜した賭けに
負けたのだ。
その事実を
軽く流すことができなかった。
今日辿り着いたさようならの場所から
まだまだずっと
歩き続けなきゃならないみたいだ。
ちっぽけないちにんげんの
ささいなできごと。
わたしはただ、
お茶をのみながらくだらない話をして
笑いたいだけなのだ。