開けられない箱が心の中にあって
それは開けてはいけない箱でもあって
こじ開けられたり
叩き壊そうとされたり
ガチャガチャと蓋を揺さぶられたり
すべて自分がするのだ
開けてしまって
いつのまにか自分が箱に閉じ込められ
またこじ開けようとする自分に
怯えるのだ
その繰り返しなのだ
わかったような口をきいて
箱なんて見えていないのに
肋の奥の音のするほうに
四角いなにかを感じる
綺麗な色してて
不気味でならない四角い箱