くもったガラスを磨いて こんなにも澄んでいたのかと
知ってほしいと思った。
そこにあるたくさんの 素敵なものはみんな
ただただそこにいて
ひっそりと見守っていた。
いつかまたゆっくりと見つめてもらえるように
ゆっくりと手にとってもらえるように
埃を被っても 角のすみっこでも
きっと 好きでここにいるもの達で
ちゃんと持ち主の愛を知っている
大好きで
わたしは戻った。
もちぬしは きっと大事なことを探してるんだろうけど
自分が生んだ大事なことは とても近くにある
そう思う。
そんなこと。
ものの気配。
それからわたしも好きでそこにいる。
たくさんの素敵な気配をもらう。
ありがとう。