うんうんと
流れる
どんぶら
めがねの向こうに
眼がのぞいているけれど
それは横を向いていた
布団のむこうに
眼がのぞいているけれど
それはかたく閉じていた
うんうんと
流れる
どんぶら
前髪の向こうに
眼がのぞいているけれど
奥には違う世界が映っていた
うんうんと
足をつき
流れる
見つめども
合わない眼
いつか
それらの眼に
わたしは映ることが
できるのか
わからずに
うんうんと
先へ
流れる
どんぶら
ちょっとつかれた
長旅