2012年5月31日木曜日
speaker
真面目に生きてる
つもりが
そう
思われない時もある
不真面目だと感じている時ほど
真面目に捉えられている
ことが
ある
どうしても笑って過ごしてしまう
それが
本当の
居場所だとは思えず
黙っている時ほど
癒されてるんだって
気づく
つまらないと
言われてしまうかもしれないけど
家の中は
笑顔と沈黙が
織混ざっているといい
2012年5月23日水曜日
ask
雲を見つめて クジラを見つける
トイレの便座に座りこみ 眼の前の壁紙を見つめて 鳥を見つける
ベッドの上から 天井を眺め 虫を見つける
意味を問うなんて
無理です私には
嘘だとしても そこに居る
眼の前に見えるものの信頼は通り越し
雑多なリズムと軽快な音楽を聴く耳の奥
いらない言葉と 吸いたい空気
そこにある置いてきぼりの自然は
眼に見えるものの束の間の動きにひょっこりと顔を出し
そこを見ろと 眼を凝らす
無の意識に本当に知りたい事柄がある
知ったところで
意味を問うなんて
無理です私には
2012年5月19日土曜日
morn
光去る瞬間に
明け方がやってくる
2012年5月16日水曜日
lost
こんなことになんの意味が そう思って眉毛が下がる。 じゃあどうすればいいんだって 死んだ魚の眼になる。 でも意味なんてわからなくても 前向いてるだけいい やりたいならやればいい そう思って姿勢を正す。 元気をくれる料理を待って わたしは茶色の髪ゴムを いつのまにか失くしていた。 それと同時に、 失くしたいもの、失くしていた。
2012年5月14日月曜日
sail
うんうんと
流れる
どんぶら
めがねの向こうに
眼がのぞいているけれど
それは横を向いていた
布団のむこうに
眼がのぞいているけれど
それはかたく閉じていた
うんうんと
流れる
どんぶら
前髪の向こうに
眼がのぞいているけれど
奥には違う世界が映っていた
うんうんと
足をつき
流れる
見つめども
合わない眼
いつか
それらの眼に
わたしは映ることが
できるのか
わからずに
うんうんと
先へ
流れる
どんぶら
ちょっとつかれた
長旅
2012年5月9日水曜日
zun
焼く前のパン生地は
はやいとこオーブンで焼かれなきゃ
プリンは
蒸さなきゃ
豆は
挽かなきゃ
はじまり に戸惑って
目の前のものを
触って変えて
気を紛らわそうとしてる
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